コラム

申年 年賀状絵 メイキング

image Twitterをフォローしてくださっている方はご存知かと思いますが、メイキングを少しずつ公開しておりましたので、ここでまとめてご紹介します。 (さらに…)

2016年申年年賀状 デザイン『猿と長』

nenga2016
あけましておめでとうございます。
昨年末はなかなかにしんどいことになり(笑)30日の夕方まで全く気が抜けない張り詰めた日々を過ごしておりました。というわけで30日は徹夜明けで使い物にならず…(´・ω・`)……31日も頭の上をヒヨコがまだピヨピヨ回っている感じ。気付けばガキ使で出川さんと上島さんがお尻に空気を入れているという日に。。

そんなこんなで年賀状は年が明けてから作成開始。

今年は申年。猿です。モンチッチ以降描いたことないかも知れないです。
我が家はクソ田舎にあるので猿も出ます。立派なことにクソ田舎なりの知恵なのか猿も線路を渡る時は歩道橋を使っています。線路に立ち入ってっ電車を止めちゃう人たちは見習いましょうね(´・ω・`)

さて、猿を刺青画風にと言ってもそうそう資料がない。デフォルメ勘がつかめないのでとりあえず日本画の猿を検索するも案の定、円山応挙の描いた可愛い猿がヒットし、悶絶。結局リアル調の猿の日本画を5枚ほど模写したのち、googleの写真を眺めながらデフォルメの研究後、本日完成。

ご贔屓にしてくださった皆様の手元に届くまで公開を待ちたいのも山々でしたが、それだといささか大変な時期になってしまうので、今年はもう公開しちゃいました(`・ω・´)つ

(さらに…)

僕たちが夢にまで見たあの2015年が、終わる。

12年前の梅雨、2年4組の教室で友人の替え歌を聴いた。廊下側の前から2番目と3番目の席に座りながら。
どこかで聴いたことのあるメロディー。
精子のテーゼがどうとか。しかし、何の曲かはよく知らない。

「ん?ほんと?お前、エヴァ知らないの?」
「あぁ、ロボットアニメの?」

当時オタクとは程遠いメンバーの中でされた、たった数分の会話。友人のお下劣な歌詞の内容は右から左へ消えていったが、その後も何かこの曲が引っかかっていた私がレンタルビデオ屋に足を運ぶのにそう時間は掛からなかった。

「西暦2015年 第3使徒サキエル襲来」
第壱話冒頭で物語の時代設定が2015年であることを告げられると、27分後には画面の前に一匹のオタクが誕生していた。

タン\(`・ω・´)/ジョウ

12年前のあの日、初めて真剣にアニメーションを見た私は、遠い先にある2015年を確かにSFの引き出しに仕舞っていた。

今年、宅配物が空を飛んでやって来るための法整備に世界中が躍起になり、空を飛ぶ自動車の試験飛行が行われた。
実際の2015年なんてこんなもん。それでもエヴァ初号機が踏み潰しそうになった公衆電話はほとんどの場所から姿を消し、電車でカセットウォークマンから音楽を聴いている人もほぼいない。携帯電話からほとんど全てのことができてしまうと聞かされたら、12年前の私は同じくSFの引き出しにこれらを仕舞うだろう。

発売日に3冊ずつ買っていた『エヴァンゲリオン・クロニクル』の10巻セット豪華特典付き発売のニュースでエヴァに愛想を尽かし、気付けば3年間TVアニメすら見ていないというのも、当時あれだけエヴァに心酔していた自分に聞かせれば十分SFかも知れない。

そんなことを思いながら、夢にまで見た2015年が終わる。そして人生で全く想像したことのない未来がもうすぐ始まる。

Twitterの動画のみを外部サイトに貼り付けられるようになる。

どうもです。
タイトルの通り、twitterの動画のみを外部サイトに貼り付けられるようになったようです。
今のところこの作業ができるのはパソコンからのみのようですが(2015年11月30日現在)。
続きで方法と簡単な感想。 (さらに…)
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お化けなんていない。

「お化けなんていない。死んだら終わりなことが一番怖い」


8月10日のTBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』での伊集院さんの言葉です。


詳しくはこちらのリンクを。
私はこのラジオ番組を兎に角よく聴いています。ゆかりんの『fantastic future』の再生回数が1900回を超えてた私の基準で、です。産まれてから見聴きした中で、最も共感することの多い番組と言って間違いないでしょう。

文字だけでは伝わらない話術の技巧に溢れ、自然と感覚を連れていかれているので、どの話も自分の記憶に埋め込まれたかのような錯覚に陥ってしまいます。ちょっとこれ自体既に怖い話の域なんですがね。

お化けと龍
そんな中での今回のトークですが、これも本当に説得力というか、引力が強いです。

私は肉筆浮世絵を描いていて、中でも龍や鳳凰に異常な拘りがあります。いろいろな説話を読んではニマニマしています。しかし、実際に始皇帝が龍になり、家康が生まれる際に井戸から龍が飛び上がったとは思っていません。また玄関に龍を飾ったからといって金運が上がるとも思いません。

ただ私はそういった『成功』をハッキングしてきた龍という存在に興味があります。
そのディティールを想像する事で見えてくるリアリティにどうしようもなくワクワクしてしまうから、このワクワクを表現しよう! というのが私の中での龍や鳳凰を製作する姿勢です。

この辺り、ラジオのトークであった 霊能力者と怖い話好きはイコールじゃなくていい の下りと近いなぁと感じながら聴いていました。

リアリティのある怖さ
ときに私、3DCGを齧っています。こういうのです。実写合成ではなくアニメーションのほうですが、トーク中に出てきたAfterEffectsの話も使っているので大体わかります。

アニメーションを学んでいる人間の中で非常に有名な話として、「ディズニーは昔、波の音を作る際、沢山の小豆を入れた籠を振ったときの音を使っていた」というのがあります。これは『実際に波打ち際で撮ってきた音ではアニメの絵に寄り添うことができなかった』=『本物よりリアリティのあるものを貪欲に探せ』という教訓を後世に残しています。

これもおそらくは いくらでも怖いものは作れるよ の下りと近いのかなと感じながら聴いていました。

怖いものは怖い。
夜露に濡れた草に足が触れると気味が悪いです。自然と早歩きになるというか。まさに「お化けなんかいないさ。お化けなんかいないさ」です。しかし日本には地方病(日本住血吸虫症)という、濡れた草に足が触れただけでお腹が腫れて死ぬ病が40年前まで実在していました。

地方病は安土桃山時代にはすでにあった病で、明治時代までは原因もわからず、当時オカルトと結びついていたことは言うまでもありません。私はこの病を知るまで『田舎は田舎的であってほしい』と思っていました。しかし、そこに書かれていた悲惨な歴史に背筋が凍りつき、舗装されていない道をサンダルで歩くのすら少し怖くなりました。

でもいざ机に向かうと『あれはなんだったのだろう』『○○の仕業かもね』ぐらいで取り返しのつく距離感は、やはり大切にしていきたいと思ったりします。あやふやの中でしか活き活きと出来ない人間のエゴなのかもしれません。ただ今回のラジオのトークを聞いて、そういう美意識にももう少し目が向けられていいんじゃないか?と少し前向きになったので書きました。


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