どうもです。
前々回の記事で缶バッジマシンを買い、自分の作品でバッジを製造しました。あれからお客様にご購入いただき、ご好評もいただき、只今大変順調であります(/・ω・)/
今回も更なる飛躍のためデスクトップ・マニュファクチャリングによって令和をサバイブする記事です。
タイトルにもある通り、缶バッジに特殊印刷で金色を入れたかったのです。
最初は、インクジェットプリンターで図柄を印刷→金色にしたい部分をモノクロレーザープリンターで印刷→ホットスタンピングペーパーの金フィルムをアイロンで転写という方法をとろうと思ったのですが、去年買った14000円のレーザープリンターが給紙トレイでも手差しトレイでもまったく位置合わせが出来ず断念しました。
そこで次に思い付いたのが金色用の版を作り位置ずれしないように版画を摺る方法。つまり浮世絵の見当の令和最新版。略して『KENTOR』です。

版の部分は、Procreateで書いた字をpsdで書き出し→Illustratorの画像トレースでベジェ化してsvgで書き出し→BambuStudioで押し出ししたものをA1 miniで3Dプリント。
これはすんなりと完成。
3Dプリンタでの判子の作り方をYouTubeで調べると結構初手の印刷で左右反転を忘れる人が多いようですw まぁ流石にそこは私、浮世絵師を名乗っておりますからね!
見当の部分、これが厄介でした。
諸事情で3DCADが引き続き使えないのでポリゴンモデリングで作るのですが、先に作ったф70mmの文字版の綺麗な円を嵌め込める分割数のポリゴンで設計すると4面ビューの何処かが消えたりソフトが固まったり落ちたりするのです…。
恐らく2017年型デスクトップPCなのでGPUがぼちぼち寿命…ジーザス。
何とかデータが完成し印刷を始めるも、PLAフィラメントの乾燥時間が十分でなかったのか印刷中にかなり反りやヒケが出ているのを確認し憂鬱な気分に…。
そんな中、ななしいんくの新人V、天絆ささはちゃんのデビュー配信を付けたら、配信画面の隅で3Dプリンタが動いていて驚きました。
ななしいんくのロゴが刷り上がった3分後にこちらも出力完了。
案の定、反りやヒケによって干渉が発生し組めないのでデザインナイフとヤスリで切削。
高校時代を賭したガンプラセミスクラッチ制作の記憶が指先の筋肉に宿っている!
写真は無事入ったところ。
ならべてみました(既に金泥で試し刷り済)。
先ずは押す側。
版と押すパーツは分離が可能。というかただ両面テープで止まっているだけです。今回の過背金龍の勘亭流文字は回転方向に気を遣う必要がないので円形ですが、回転の固定が必要な版の場合は押し出しパーツと同じレール付きで出力することでズレなくするという手筈。
次に受け側。
極めてシンプルな構造ですが、ほぼ遊びなく下まで挿入できるクリアランスに仕上がっています。底は現在1mmのゴム板を円形に切って敷いています。これはフェルトやウレタンシート等もう少しクッション性のある材質のほうがいいかも知れません。
KENTORに合わせてφ70mmの図案に4mmの耳を付けます。今回の過背金龍の勘亭流文字はただ背景のみです。
大活躍のエヌティー 円切りカッタークリア iC-1500P。今回も登場。
切っ先の位置が目盛とかで分かればいいのですが(…これも今度3Dで作りましょうかね)耳を切り落とさないように円を切ります。
切り抜いた図柄を受け側パーツにセットします。今回は耳を付けなくてもいいのですが折角なので(`・ω・´)b
絵具はシャチハタのメタリックカラースタンプパッドゴールド。
この後の版にインクを付ける作業は、付ける量と押すまでのタイミングが勝負なので写真はありませんm(_ _)m
押し込み。
クソデカアスタリスク*は八方から押すことで金色の定着率をあげるためです。そしてフィラメントの節約も兼ねています。
いざ缶バッジ化。
金の上に透明なフィルムを乗せてからフィルムがズレると苦労がお釈迦になる慎重な作業のため『写真はイメージです』
どうです?ちゃんとしっかり金色でしょ?!
大成功と言っていいのではないでしょうか。これでGWに金色のものを作る実績を解除したクリエイターになりました!(/・ω・)/
版も十分な精度を持っていますし、出力も1時間かからないぐらいですし(表面をサンディングしたりはもちろん必要)、勘亭流文字シリーズであれば問題なく出力出来そうです。
問題は絵用の版の場合ですね。
兜蛇ちゃんの前立は出力出来ますが甲冑の縁とかはFDM 3Dプリンターだと多分無理です。ノズル径的にも強度的にも厳しいかと。
SLA 3Dプリンターも必要になってきちゃいましたかね!w …いや流石に財布に厳しすぎるのでしばらく買わないですが(;^ω^)
今回のほうが前回よりモノ作り的な観点では突っ込んだ記事になりました。…前回は別方向にぶっ飛んでいたのでw
我々のおそらく誰もが、与えられた道具や製品をただそのまま使ったり作ったりすることで体が満足するようにはできていないはずです。MG RX78-2ガンダムのふくらはぎに点検用ハッチを追加した日の高揚感。ああいったものが蘇る有意義な時間でした。
前々回の記事で缶バッジマシンを買い、自分の作品でバッジを製造しました。あれからお客様にご購入いただき、ご好評もいただき、只今大変順調であります(/・ω・)/
今回も更なる飛躍のためデスクトップ・マニュファクチャリングによって令和をサバイブする記事です。
タイトルにもある通り、缶バッジに特殊印刷で金色を入れたかったのです。
最初は、インクジェットプリンターで図柄を印刷→金色にしたい部分をモノクロレーザープリンターで印刷→ホットスタンピングペーパーの金フィルムをアイロンで転写という方法をとろうと思ったのですが、去年買った14000円のレーザープリンターが給紙トレイでも手差しトレイでもまったく位置合わせが出来ず断念しました。
そこで次に思い付いたのが金色用の版を作り位置ずれしないように版画を摺る方法。つまり浮世絵の見当の令和最新版。略して『KENTOR』です。
ラフスケッチや設計図はない。頭の中にある

版の部分は、Procreateで書いた字をpsdで書き出し→Illustratorの画像トレースでベジェ化してsvgで書き出し→BambuStudioで押し出ししたものをA1 miniで3Dプリント。
これはすんなりと完成。
3Dプリンタでの判子の作り方をYouTubeで調べると結構初手の印刷で左右反転を忘れる人が多いようですw まぁ流石にそこは私、浮世絵師を名乗っておりますからね!

諸事情で3DCADが引き続き使えないのでポリゴンモデリングで作るのですが、先に作ったф70mmの文字版の綺麗な円を嵌め込める分割数のポリゴンで設計すると4面ビューの何処かが消えたりソフトが固まったり落ちたりするのです…。
恐らく2017年型デスクトップPCなのでGPUがぼちぼち寿命…ジーザス。

そんな中、ななしいんくの新人V、天絆ささはちゃんのデビュー配信を付けたら、配信画面の隅で3Dプリンタが動いていて驚きました。
ななしいんくのロゴが刷り上がった3分後にこちらも出力完了。

高校時代を賭したガンプラセミスクラッチ制作の記憶が指先の筋肉に宿っている!
写真は無事入ったところ。
KENTOR完成


版と押すパーツは分離が可能。というかただ両面テープで止まっているだけです。今回の過背金龍の勘亭流文字は回転方向に気を遣う必要がないので円形ですが、回転の固定が必要な版の場合は押し出しパーツと同じレール付きで出力することでズレなくするという手筈。

極めてシンプルな構造ですが、ほぼ遊びなく下まで挿入できるクリアランスに仕上がっています。底は現在1mmのゴム板を円形に切って敷いています。これはフェルトやウレタンシート等もう少しクッション性のある材質のほうがいいかも知れません。
特殊印刷実践!


切っ先の位置が目盛とかで分かればいいのですが(…これも今度3Dで作りましょうかね)耳を切り落とさないように円を切ります。


この後の版にインクを付ける作業は、付ける量と押すまでのタイミングが勝負なので写真はありませんm(_ _)m

クソデカアスタリスク*は八方から押すことで金色の定着率をあげるためです。そしてフィラメントの節約も兼ねています。

金の上に透明なフィルムを乗せてからフィルムがズレると苦労がお釈迦になる慎重な作業のため『写真はイメージです』
金ピカ缶バッジ完成!!!

大成功と言っていいのではないでしょうか。これでGWに金色のものを作る実績を解除したクリエイターになりました!(/・ω・)/
版も十分な精度を持っていますし、出力も1時間かからないぐらいですし(表面をサンディングしたりはもちろん必要)、勘亭流文字シリーズであれば問題なく出力出来そうです。
問題は絵用の版の場合ですね。
兜蛇ちゃんの前立は出力出来ますが甲冑の縁とかはFDM 3Dプリンターだと多分無理です。ノズル径的にも強度的にも厳しいかと。
SLA 3Dプリンターも必要になってきちゃいましたかね!w …いや流石に財布に厳しすぎるのでしばらく買わないですが(;^ω^)
まとめ
今回のほうが前回よりモノ作り的な観点では突っ込んだ記事になりました。…前回は別方向にぶっ飛んでいたのでw
我々のおそらく誰もが、与えられた道具や製品をただそのまま使ったり作ったりすることで体が満足するようにはできていないはずです。MG RX78-2ガンダムのふくらはぎに点検用ハッチを追加した日の高揚感。ああいったものが蘇る有意義な時間でした。