どうもです。
最近、Xのゴタゴタでまたまたまたまたぐらいの移住memeが起こっているので、私見をまとめてみました。
分散化SNSは2017年の5月から使っていますが、移住先はBlueskyでもMisskeyでもMastodonでもNostrでも正直どこでもいいと思います。Threadsはおすすめしません。



自己発信の歴史を遡ってみる

ネット上での個人の情報発信方法の遷移
・90年代〜
ホームページ(月〜週末更新)※

・00年代〜
blog(週末〜日更新)

・10年代〜
マイクロblog(日〜分更新)

・20年代~
SNS,動画配信(週~時更新)


ホームページ期→blog期→マイクロblog期と徐々に更新間隔が短くなってきました。
また、その取得方法は私たち個人がブラウザに保存したブックマーク一覧やRSS feedからタイムライン(以下TL)に移り変わります。こうして現在では世界中から毎分毎秒様々な投稿が集まる場所が自己発信の真横に添えられるようになりました。

こんな場所を用意してアフィもつけずSNS共有ボタンもない状態で発信してるのは最早絶滅危惧種と言えます。


全世界に向けて発表する大事は、日に何回も起こらない

いきなり身も蓋もない話ですが、これは2007年からインターネットで発信をしている私が自信を持って言えることのひとつです。私たちはHTMLとCSSを覚えホームページを作っていた頃よりも愚にもつかないことを沢山ネットに投稿するようになっています。

ここで本題。
世界中から毎分毎秒愚にもつかない投稿が集まっている状態だからこそ、目立ちたい人たちが“すごい投稿”だけを投稿しポジションを上げることが成立していたのです(過去形 後述)。

集まってない状態で皆がそれをやっても個々のこれまでの“すごい投稿”が尽きた瞬間にホームページやblogの頃の投稿間隔に戻ってしまいます。

そしてTLに人がいなくなる。

これがこの2年弱の間、Twitter/Xで問題がある度に分散化SNS側に人が来て起こっていることです。

『電車男』が小栗旬の役だらけだったらスレがいつまでも進まず皆画面の前でAAを打っている。そりゃ投稿してもトワイライトは流れんよ。

一部の世代にはこれで伝わることじゃろう( ˙灬˙ )

だから皆、新しい分散化SNSに来たら格好つけず
2024年でももっと愚にもつかない投稿でワイワイしようず⊂二二二( ^ω^)二⊃




次の章題は『人がいないんだったら、仕方ないからこれまで通りXを主軸に他のもちょこちょこ更新しようかな』という人に向けた話です。



マイクロblogであるTwitterが対戦型SNSに変わった経緯

Twitterは世界中から毎分毎秒愚にもつかない投稿が集まる状態によってサーバーが色んな意味で悲鳴を上げ出します。

そこで2010年代中盤からTL上にもツイート形式の広告を導入し愚にもつかないTLを適度にぐちゃぐちゃに引っ掻き回すことでスクロール回数を増やさせ、その中にまだ見ぬ目立ちたい人たちの“すごい投稿”を混ぜることにしました。

やがて“すごい投稿”より怒りや義憤を捲し立てる投稿ほうが人々をTLに依存させスクロール回数を稼げることに気付き、TLやトレンド掲載はいよいよアルゴリズムが主体となります。
後にイーロン・マスクが言う対戦型SNSの始まりですね。


これによりTLの居住性を重視する人々は2017年からActivityPub(後にNostr,AT protocol)へ徐々に分散し始めます。

Twitterがサードパーティアプリを徐々に締め出し、1時間に何回もフォローTLの新着を確認するよりおすすめTLを下へ下へ読み込んでゆく使い方を志向するのもこの頃です。

最近、多くの“すごい投稿”をする目立ちたい人から「インプレッション数が昔に比べて振るわない」という話を目にすると思います。
これは自分の腕やサーチバン,レコメンドアルゴリズムの他にこういったこれまでTLをずっと見ていた人たちの不在率の上昇も影響しています。生活のステージが変わった人というのも勿論沢山いるでしょうけどね。

斯くして自分で愚にもつかないことを毎時投稿し,皆の愚にもつかない投稿を眺め,ときどき流れる“すごい投稿”に感嘆する場所は今日では怒りん坊たちの闘技場にすっかり変貌しています。

ここで重要なのは、この方向性を今後どうするにせよTwitter/Xはまだまだ全然もっともっともっと日々稼がなければならないということです。

Twitter/XやInstagram,YouTubeなどの中央集権型サービスは私たちがこれまで築き上げたコミュニティや知名度,収入源,個々の“すごい投稿”に宿った思い出を今や人質にしています。

TLやおすすめが不愉快な話題で満ちても利用規約をどのように変えても『どうせまた此処に戻ってくる』それが立証され続ける限り、今後も私たちの過ごしやすさのためではなく、広告の表示回数増加に,銃みてぇな名前のやつの学習に命をかけます。


大事なことは避難先を作って放置することではないしTLを怒りに任せてスクロールすることでもないです。また同じになる前にもっと酷くなる前に出来ることをしましょう。

ティム・バーナーズ=リーのオープンレターを起点に改めて考えるインターネットの統治
https://wirelesswire.jp/2024/03/86220/



ホームページ呼びについて※自分たちネットオタクはwebサイトと書くけど自分も含めて見ず知らずの他人に話すときはこう呼んでいたよな?読み流してくれ(`・ω・´)b