どうもです。
Bambu Lab A1 MINI Combo という3Dプリンタを買いました。
Xの相互さんたち(主に映像・設計・3DCG界隈)が急に3Dプリンタを買いだしていて『なんじゃこりゃ』と調べたところ、ブランドの2周年記念セールで最大40%OFFだったことを察知。…まぁそりゃ使う人は買っちゃいますわな( ˘ω˘ )ポチッ

…お?


ロボットオタクは直視禁止レベルの美


お母ちゃんに「あんた、またガンダム買ったの!?」と言われかねないアナハイム・エレクトロニクスな風情漂う外観。マットな質感が実に0083っぽい。



印刷しているときはこの黄色いマークがくるくる回ります。お洒落過ぎる!
こういうギミックが大好物なのよガノタは!
…核の使用は南極条約で禁止されていたはずでは?!(/・ω・)/

プラスチックの工作を始めるとガンダムを知らない人にとってストレスフルな人間になることが分かりましたね( ˘ω˘ ;)


CINEMA 4Dでモデリング


今回、諸事情あって3DCADソフトが使えなかったのでCINEMA 4Dでモデルを作成しました。私は2010年代中盤にも3Dプリンタを使っていましたが、当時は造形物の収縮や糸引き,ひび割れ,印刷のズレなど様々な問題によって造形失敗に至ることも多く非常にピーキーな機材という印象でした。

新品のノズルでいきなり祟り神を生み出すことは避けたかったので先ずはオーバーハングのキツいものや細かいクリアランス次第で全く使い物にならないものは除外して簡単なものから設計しました。

トライ&エラーには初期の成功体験が大事ですからね(`・ω・´)


諸々揃えて出力開始!

調べていくうちに、最近は吸湿したフィラメントを元通りにするフィラメントドライヤーなるものが存在することを発見。
これは水槽だらけで常時60%強の湿度を誇る我が家では必須アイテムに違いない!ポチッ 乾燥させ終えたフィラメントを保管しておくための真空パックと業務用シリカゲル!ポチッ 友達にあげちゃったプラモ工具たちポチッ 造形物の表面を整えるヤスリ類ポチッ …

Amazonプライムデーセールの広告に脳を破壊され金銭感覚のバグり散らした化け物は、まだ最初の出力も始めていない段階でBambu Labセールの値引き分を優に超える金額を投入してしまったのです。

結局10万円以上使ってしまったので、箪笥の肥やしにするなんてことは絶対に許されません。早く出力しなくては!

ε=ε=ε=ε=ヾ(。・ω・)ノタッタッタッタッタ



ところで



最近の3Dプリンタはうんこをするって知ってます?
↑は?何言ってんのこいつwww




……..。





……..。




うんこだ!(*^▽^*)
多色刷りを可能にする過程でフィラメントのロード/リロードを全て自動で行う必要性が生じ、エクストルーダーからノズルまでに充填されたフィラメントを印刷前に排出し切るわけですね。

仕組みまでうんこだ!(*^▽^*)

すっきりしたところで出力結果を見てみよう。



出力完了!早い!寸法も完璧!

まぁ最初は失敗しても落ち込まないようにと小さいものを選んだのもありますが、僅か20分弱で目の前に此奴等が顕現するわけです。


6mmエア配管固定パーツ試作


私は水槽台を売る商売もしていて、その水槽台で生き物を飼いながらいろいろな実験をしているのですが(物凄くMADに聞こえるw)、Co2添加やらエアレーション,各種フィルター,電源コード等によって水槽台周りがGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊のジャケットみたいなことになっていてカオスなのです。
それらを取り纏めるのがまぁぁぁあ何を買っても帯に短し襷に長しで困っていたのですが『そうか作っちまえばいいんだ!』と思い至り出力しました。


初令から二令コオロギの餌皿取手付き


アップの写真はキツいかと思うんで遠目からw
爬虫類飼育をしていると活餌問題は避けて通れないのですが、爬虫類本体より余程管理が大変です。
コオロギは次から次に卵を産んでは孵り、餌を食べ餌皿の中だろうがお構いなくうんこをします。放っておくとアンモニア中毒ですぐ死亡。
毎日取り換えるようなサイズの皿はペットボトルの蓋ぐらいしかないのです。それをカッターで傷付けて登れるようにしてやって使えます。それでも少し大きい。持ちにくい。餌が無駄になる。だから作りました。

う~ん。出力品を置いてみてまだ少し大きくて深いかも。想像より印刷が綺麗だったためコオロギたちの足が積層面にあまり引っかかっておらず結構な頻度で滑り落ちてもいる。

このようにまだ当然改良の余地ありなのですが、モデリングから出力はほぼノンストレスですね。すごい時代だよ!4万円の3Dプリンタだよ?!(現実逃避した金額)


まとめ

初めて3Dプリンタに手を出した2010年代中盤は3Dプリント元年なんて言い方をされていましたが、正直言って機械設計×機構設計×機械工作×プログラミング×造形力×30万からの初期投資と弛まぬ保守管理コストを費やせるという素質を持ったスーパーハイブリッド超人向けといった感じが拭えませんでした。

あれから10年近く経ち、まだ設計の基礎的な知識や自分に必要な寸法を測ってデータに落とし込む最低限の造形力や胆力は必要ですが、やはり随分と身近なものになったように感じます。洗練された外観や造形スピード,品質には度肝を抜かれましたw

作りたいものが沢山あるので今後も何か出来たら直ぐに写真や動画をアップしていきます。強度的に問題ないと判断したら出力品やデータを売ったり配ったりもする予定です。

この10年でVR元年とかNFT元年とかメタバース元年とかAI元年とか様々な元年を通り過ぎて来ましたが、色んな壁にぶち当たりながら進化し続けて10年後これぐらいの成果を見せられるのはどの元年なのか是非元気に生きて見届けたいもんですな。