達磨龍の画像 墨彩画『達磨龍』完成しました。

達磨

達磨(だるま)こと達磨大師は、禅宗の開祖として有名ですね。中国に禅宗を伝えたインド人と言われています。壁に向かって9年間座禅をしながら弟子を待っていたら手足が腐って取れてしまったとか、150歳で亡くなったとか(ウソクサッ⁉︎
まぁどこまでが事実かはわかりませんが昔の投稿でも話した通り、私は特にそういうものに熱心な人間ではないので軽く流します(`・ω・´)スルー

そして次に東洋龍というのは形が安定するまでにインドのインスピレーションをかなり注入されているんです。インドの蛇神であるナーガ神はコブラの形をしていますが中国に伝わる際には竜と訳されており、その宗教的性質や体型を取り込んで今日の龍が出来ているんですね。

達磨龍

インドで発達し、中国に来て影響力を持つ件までは達磨と龍って似てません? ちょっと見ないうちに手足が取れてしまった龍がナーガ神だとしたら。。。

まぁそんな理由で、
こりゃ龍の達磨を作るしかないでしょう\(・ω・´ )/≡≡333 3 3

続きで細部画像と説明!→




達磨龍の顔アップ画像
達磨龍の顔
もうこのサイトに来てる人はおなじみの顔ですね 笑
でも恐ろしいことに、長年描き続けられている龍ですが厳つい系の龍の顔は芳艶あたりから微調整を繰り返して2015年まで歩んできました。そして私は高校生の時に『頬っぺたを「キッ!」っとしたらもっと怒った感じになりそう』と思い立ち、頬っぺたに皺を加えました。当時google検索が「もうやめて!」と言うまで検索してもこの描き方してる人は出なかったですし、現在に至っても私が龍の顔のコツを教えた数人以外にこの頬っぺたの龍を見てないので、僅かながらに自分の遺伝子のようなものを足せているのかなと感じています。

……生意気ですね。龍画の世界でオリジナリティーなんて4000年遅いです(´・ω・`)ジチョウシマス


達磨龍の体アップ画像
達磨龍の体
今回、自己画題/技法テーマとして『筆や塗りに緩急・強弱をつける』に取り組みました。
私の絵というのはこれまで線幅0.2ミリ〜2ミリぐらいまでの幅の線とその線から0.3ミリ〜1ミリ空白を設けて塗るというやんわりとしたルールめいたものの元で描いていました。ですが、ここに来て『このルールをパーツごとに分けた方が面白そう』という考えに至りました。筆の強弱表現やぼかしの淵を多くとってなだらかにしたりといった表現を模索し始めています。河鍋暁斎も一度狩野派で学んで筆の表現を学んでいますし、そういうのも長期的に見るとアリなんじゃないかと。。。

ただちょっと濃いところは油絵みたいな塗り方になってますね。。
ガンプラ塗装の心得「塗面はなるべく薄く!」を思い出せm9(`・ω・´)

_φ( ̄ー ̄;)


達磨龍の尻尾アップ画像
達磨龍の尻尾
ここは今回に限らない技法テーマの一つ『体の捻りを鱗の流れなどデッサンに頼らず表現する』です。
最近instagramをよくやっています。私の感想として今世界で最も日本の伝統表現の直系的な思想の下で描かれた作品(変なアート性やオリジナリティを込めずに耐え抜き洗練されたのも)が多いのがinstagramです。ちょっと異次元というか自信を吸い上げる魔窟ですよインスタ(;・`д・́)…ゴクリ

ここで感じるのは最近になって私の信奉していた和彫り,刺青界隈の神様たちが描く龍というのは、私がその道に憧れた頃と比べて水墨画の表現に寄ってきているということです。『この方は昔だったら規則的に鱗の流れを半平面状に表現していたはず……』のように少し前までとの明らかな差異が感じられます。そして同時に当時より心を揺さぶるものがあるという。。。

souryuuzu1000
この『阿吽双龍図』を描いていた当時の私は規則的な鱗の流れを必死に習得しようとしていました。しかしその時に気付いた弱点として「正確な鱗の流れはどこか日本画的なダイナミズムと合わない面が生じる」というものがありました。それを克服するべく、鱗の遠近を濁したり,途中から数を変えたり,大きさを変えたりetc…この3年弱いろいろな方法でこの問題にアプローチしてきました。

今回、そういう意味ではかなり攻めた捻りを入れています。180ターンですね(スケボー感!m(`・ω・´)m
「あぁ、そう言われてみれば鱗はたしかに捻れてない」ぐらいの感想を抱いていただければ成功です。


達磨龍の総括

絵で扱っている題材としても技法としても、前回の浮世絵 闘魚にも増して自我を出してます。守破離の破は絵描きとして諸刃の剣ですが、少しずつ考えていくべき時期に差し掛かっているように感じています。

あと、ご同業の方に描法をお尋ねいただくというのは非常に嬉しいですね。最新技術や絵のトレンドとは大分離れた部分で中々に苦労もしてきましたし…これからもしていくつもりです。

それでは(`・ω・´)ノシ